
あなたに必要なカロリーは?食事管理の第一歩
「何カロリー食べれば痩せるの?」その答えは、あなたの基礎代謝と活動レベルにあります。自分に必要な1日の総消費カロリー(TDEE)を知ることで、無理なく確実に結果を出すための食事管理術を解説します。
カロリー計算、なんとなくやっていませんか?
「コンビニ弁当のカロリーを見る」「揚げ物を控える」 なんとなくカロリーを気にしているけれど、**「自分は1日に何カロリー消費していて、何カロリーまで食べていいのか」**を正確に答えられる人は意外と少ないものです。
ゴール(目標摂取カロリー)を知らずにダイエットをするのは、地図を持たずに目的地に向かうようなもの。 まずは、あなたの体の**「燃費(消費カロリー)」**を正しく把握することから始めましょう。
2つの「消費カロリー」を知ろう
私たちが1日に消費するエネルギーは、大きく分けて2つあります。
1. 基礎代謝(BMR)
- 寝ていても消費される、生きるためのエネルギー
- 全体の約60〜70%を占める
- 前回の記事、基礎代謝(BMR)で詳しく解説しました。
2. 活動代謝
- 通勤、家事、仕事、運動などで消費されるエネルギー
- 全体の約30%程度
この2つを合計したものが、**総エネルギー消費量(TDEE: Total Daily Energy Expenditure)です。 つまり、「1日にこれだけ食べても太らないし痩せない」**という維持カロリーの目安になります。
TDEE(総消費カロリー)の計算方法
TDEEは以下の式で求められますが、計算は少々複雑です。
TDEE = 基礎代謝(BMR) × 活動レベル
活動レベルの目安
- レベル 1 (×1.2): ほぼ運動しない(デスクワーク中心)
- レベル 2 (×1.375): 週1〜3回の軽い運動
- レベル 3 (×1.55): 週3〜5回の適度な運動
- レベル 4 (×1.725): 週6〜7回の激しい運動
- レベル 5 (×1.9): 非常に激しい運動(肉体労働やアスリート)
例えば、基礎代謝が 1,500kcal で、デスクワーク中心(×1.2)の人の場合:
1,500 × 1.2 = 1,800kcal
これが、この人のTDEE(維持カロリー)となります。
面倒な計算は、Jeneeの「1日の必要カロリー計算ツール」にお任せください。年齢、性別、身長、体重、活動レベルを選ぶだけで一瞬で算出できます。
目標別:摂取カロリーの決め方
自分のTDEEがわかったら、目的に合わせて摂取カロリーを設定します。
1. ダイエット(減量)したい場合
目標 = TDEE × 0.8 〜 0.9
TDEEの 80〜90% 程度に抑えるのが理想的です。 先ほどの例(TDEE 1,800kcal)なら、1,440〜1,620kcal が目安になります。
警告: 基礎代謝(BMR)を下回るカロリー制限は絶対にNGです。筋肉が落ち、代謝が下がってリバウンドの原因になります。
2. 体型維持(現状キープ)したい場合
目標 = TDEE
今の体重をキープしたいなら、TDEEと同じだけ食べれば理論上は体重は変わりません。
3. 増量(筋肉をつけたい)場合
目標 = TDEE × 1.1 〜 1.2
筋肉をつけるには、消費する以上にエネルギーが必要です。TDEEより 200〜300kcal 多めに摂取し、その分しっかり筋トレを行いましょう。
PFCバランスも意識しよう
カロリーの「量」が決まったら、次は「質」です。 3大栄養素(PFC)のバランスを意識することで、より健康的で美しい体を作ることができます。
- P (Protein/タンパク質): 筋肉、肌、髪の材料。体重1kgあたり1.2〜2gを目指しましょう。
- F (Fat/脂質): ホルモンの材料やエネルギー源。良質な油を選び、控えすぎに注意。
- C (Carbohydrate/炭水化物): 脳と体のエネルギー。
「お菓子だけで1,500kcal」と「定食で1,500kcal」では、体への影響は全く違います。まずはタンパク質を確保し、残りを脂質と炭水化物で調整するのがコツです。
よくある質問(FAQ)
Q: 計算したカロリー通りに食べているのに痩せません。
A: 計算値はあくまで推定です。実際の代謝には個人差があります。2週間ほど続けて変化がなければ、±100kcal程度調整してみてください。また、食事の記録漏れ(間食や調味料など)がないかも確認しましょう。
Q: 運動した日はもっと食べてもいいですか?
A: はい、運動で消費した分は追加で食べても太りません。ただし、運動の消費カロリーは過大評価しがちです(30分のジョギングで約200kcal程度)。「動いたからご褒美」と食べ過ぎないよう注意しましょう。
Q: 糖質制限とカロリー制限、どっちがいいですか?
A: 原則として、**「消費カロリー > 摂取カロリー」**にならなければ痩せません。糖質制限も結局はカロリーを減らす手法の一つです。自分に合って続けやすい方法を選ぶのが一番ですが、総カロリーを管理することが最も確実です。
まとめ:自分を知ることが最短ルート
ダイエットに魔法はありませんが、**「算数」**はあります。 自分のTDEEを知り、適切なカロリー収支(アンダーカロリー)を作れば、体は必ず変わります。
- 計算ツールでTDEEを知る
- 目的に合わせて摂取カロリーを決める(基礎代謝以下にはしない)
- タンパク質を意識して食べる
- 2週間続けて結果を見て調整する
まずは今の自分の「燃費」を知ることから。今日から賢く、確実に理想の体を目指しましょう。